グラミン銀行を知っていますか?
わたしは高校の英語の教科書に出て来たので知っていました。
確か先生が、黒板にいっしょうけんめい竹の椅子の絵を描いていた気がします。
椅子を作るための竹を仕入れるのにお金を借りて、
竹を仕入れて椅子を作って売っても、
その椅子の売り上げは借金の返済に消える。
そしてまた竹を仕入れるためにお金を借りる。
バングラディッシュの貧しい村の女性は、そんなサイクルに陥っているのだと。
先生は椅子の絵の隣に、泣いている人の絵を描きました。
絵を描くのが好きな先生のおかげで、とても印象的に覚えています。
銀行は担保のない人にお金を貸してくれません。
だから貧しい人は高利貸しに頼るしかなく、
さっきの竹の椅子のような貧困のサイクルから抜け出せないのです。
そして、そんな人達を救うためにグラミン銀行を作ったのが、
ムハマド・ユヌスさんという人です。
ユヌスさんが作った銀行は、
小口融資、少額利子、担保は「信頼」で成り立つ銀行で、
利用者の経済的な自立を支援することを目的にしています。
貧困を根本的に解決したことが評価され、
2006年にノーベル平和賞も受賞しています。
で、なんでわたしが突然こんないい話をしはじめたかというと、
先月そのムハマド・ユヌスさんが来日し、東京で記念シンポジウムを開いた時、
そこで配られるパンフレットの文章を担当させてもらったからです。
※これがそのパンフレットの表紙です[↓]
イラストを見ると、貧困の象徴ともいわれるロバの積み荷が、
ユヌスさんに近づくにつれて少しずつ減っていっています。
可愛くて親しみやすい!
かろうじてグラミン銀行は知っていたものの、
グラミン銀行のように「利益ではなく問題の解決を目的とするビジネス」のことを
「ソーシャル・ビジネス」と呼ぶことや、
その「ソーシャル・ビジネス」が今社会で大きな潮流になりつつあることも知らなかったわたしは、
私利私欲、資本主義の申し子って感じで何も分からないまま、
この企画に関わりはじめました。
そんなわたしにユヌスさんのことやソーシャル・ビジネスのことを
色々なことを教えてくれたのが、
シンポジウムの企画に中心的に関わったYUIMUJAPAN(ユイムジャパン)という団体のみなさんです。
わたしの意見がだめな時は、だめと言って、
「それが何故だめなのか」を、丁寧に丁寧に教えてくれる人達です。
「だめ」と言ってくれる大人は沢山いますが、
「何故だめなのか」をここまで丁寧に教えてもらったことはなかったので、
ありがたいな、と思いました。
人に「何故だめか」を教えるのはすごく労力を費やす行為です。
そこのシェアに、どんなに時間がキリキリでも絶対に手を抜かない人たち。
もちろん、「何故良いか」についても全く同じです。
その姿勢に、驚いたし感動しました。
深夜Facebookのコメント欄で、
ソーシャル・ビジネスの定義について議論を交わした時も、
なんだこのアツい人達!って思ってワクワクしました。
社会を変えたい熱があるのに、全然荒くなくて、
一段抜かしせずに一歩一歩ていねいに対応していて、
この人達、すごい礎を築いてる!と思いました。
わたしはこのプロジェクトを通して、好きな大人に沢山会いました。
あ、全然お給料の話に辿り着けませんでした。
なので後半に続きます。




